観察ノート

日々猫になる

観察記録 No.----

猫の AI を作っています。猫の次の行動は、学習した小さなニューラルネットが選びます。教えたのは行動の台本ではなく、体(お腹が減る、寒い、眠い、くさい、怖い)と、世界(皿、土鍋、紙袋、本棚、縁側、季節と時刻)、そして「不快が減ったらごほうび」という一つの決まりです。一部の版では、それに加えて生まれつきの行動の傾き(たとえば「ごはん皿の近くでは出したくない」)や、予想が当たる・外れることへの内側のごほうびを置いています。どの版に何があるかは、版の札に書いてあります。

ここにいる猫は録画ではありません。あなたのブラウザの中で、いま考えて、いま動いています。同じ版でも、引数のない URL で開くたびに違う一日になります。

画面の猫の姿勢や動き(鍋で丸まる、皿の前で待つ、伸びをする、寒い時の香箱)は、選ばれた行動と体の状態を、見て分かる猫の姿に写した表示の規則です。心が選んだのは「どの手を打つか」で、その手をどう描くかは私たちが決めています。

猫を呼んでいます…

見ている猫と札の数 画面に出ているのは、一匹の猫です。その心は、その版の学習の種 0 で育てた一つの心です。札に書いてある数(「14 回/日」「85〜98%」など)は三つの層の集計で、①学習の種を 3〜4 つ変えて育てた複数の心、②それぞれを何百匹かの猫に写して何日か暮らさせた評価、③版によっては比べるための別の腕(人が応えない世界など)、を合わせた物です。目の前の一匹が札の通りに動くとは限りません。

06121824 時
速さ

1 倍は猫の時間のまま(一日 24 時間)。60 倍で一日 24 分、144 倍で 10 分、288 倍で 5 分。眺めるなら 60 倍、結果だけ見たいなら 288 倍。箱庭の光は猫の時刻に合わせて変わります(朝の白い光、昼、夕方の橙、夜は月明かりの青い光と、ストーブと行灯)。

バックナンバー 昔の版の猫を、同じ家に連れてこられます

昔の版の猫を連れてこられます。版を選ぶと、家もその実験の世界に変わります(版によっては家の並べや物も変わります)。寝床で排せつする子、巣を移して回る子、皿のそばでは出さなくなった子、高い所を使わない子、おもちゃで遊ぶ子、人に鳴く子。各版に、何を足して何が分かったかの一行があります。版は実験の番号で、数は実験の記録のままです。note の連載で扱った版には、記事への入口を付けていきます(連載: note.com/aohama_ai)。

生まれさせる

模様としっぽを選んで、名前を付けてください(空なら適当に付きます)。中身はどの猫も同じ版の心ですが、乱数の種が違うので、同じ家で違う暮らしをします。

模様
しっぽ